What is NCA's job? NCAの仕事とは?

飛行機の安全を守る
技術部整備計画部品質保証部

技術部

技術部は日々発生する航空機の不具合に対する原因分析・対策の指示、整備マニュアルの管理やメーカーの発行した技術資料に基づく改修作業の採否評価・指示書の作成といった航空機の品質と定時性運航を最前線で支える部署です。
航空機は世界中の様々なメーカーが製作した膨大な数のコンポーネントや部品の集合体であり、また複雑なシステムを擁するため、その不具合を一オペレーターの力のみで解決することは難しく、Boeing、GE、その他装備品メーカーや他オペレーターと情報交換や協議を行うといった協力が欠かせません。また約1か月間に渡って行われる重整備への立ち合いや国際会議への参加といった海外出張の機会も多くあります。

技術チーム

Y.K
入社年:2016年
卒業学部学科:工学研究科 機械システム工学専攻

技術チーム

技術チーム (20名) では航空機を構成するシステム、構造、エンジン、電装・アビオニクスや整備プログラム・技術文書管理といった分野ごとに担当者が決められており、担当する分野を中心に技術業務を行っています。 NCAが国内で唯一運航するB747-8F型機は長さ76.25m、幅68.45m、高さ19.35mと非常に大型であるため構成部品点数が多くシステムも複雑です。またNCAを含め世界中で多くの運航実績があるB747-400型機に比べると設計変更や最新のシステムへと置き換えられた部分も多く、それにともなって世界で初めて報告される不具合に対処する場合があります。 自身の対処した結果や提案を受けて、世界中の同型航空機や同じコンポーネント・部品を装着する航空機の整備マニュアルが変更されることや点検指示が出されることがあり、NCA機だけでなく世界中の航空機の安全運航へ寄与できる非常にやりがいのある業務です。

整備計画部

整備計画部は整備計画チーム、部品計画チーム、資材統制チームで構成されており、各部署で連携しながら整備生産体制を構築し、NCAの安全運航を支えています。
整備計画チームでは、定期的な実施が要求されている整備作業の計画や、通常のライン整備では確認できない箇所まで点検・整備を行う重整備における海外の委託先整備会社との調整や整備工期の管理を行っております。その他にも運航ダイヤの調整や整備作業を行う上での人員等の確保、整備作業にて使用する設備・工具の管理を行っています。
資材統制チームでは、部品の発送・受取に伴う物流管理や、納品された部品の検品の他、それぞれの資材の特徴に合わせた保管管理、整備作業にて使用される資材の入出庫を行っています。

部品計画チーム

H.M
入社年:2016年
卒業学部学科:工学部機械工学科

部品計画チーム

私が所属している部品計画チームは、小さなものはボルト1本から大きなものは航空機のジェットエンジンまで幅広く航空機部品の調達・管理を行う部署です。
現在私は、航空機から不具合のために交換された部品について、メーカーや装備品整備会社へ修理発注を行い、修理完了品として返却されるまでの一連の管理を担当しています。
航空機へ取り付ける全ての部品は安全のため品質が保証されている必要があり、取引先の修理能力や修理作業内容等様々な確認を行うことが重要になります。また部品の信頼性の向上やコスト最適化のために、英語を用いた部品調達先との契約交渉や打ち合わせも必要になります。不具合が頻発する場合には現場の整備士や技術部門と連携し不具合解消に努める等、安全運航のために日々様々な努力をしています。
NCAにて運航しているB747-8F型機は、世界的にも運航者の少ない大型機であり、部品の調達には困難を伴うこともありますが、苦労して手配した部品が航空機に装着され再び飛行可能になった際にはやりがいを感じます。

品質保証部

品質保証部は、航空機の整備を支える部門として、整備の品質保証体制を計画・維持することにより航空機の安全運航を支えています。
整備の品質保証といっても、皆さんにはあまり馴染みのない言葉かもしれませんが、安全性はもちろん、信頼性、社会性の高い航空機を保証するために、仕組みを作り、維持・管理、向上させていくことが品質保証部の役割です。
品質保証部では、その役割を果たすために、社内だけでなく、社外(主に官公庁や整備委託先など)で、そして国内だけでなく、海外で仕事をする機会が多くあり、航空機の整備を支える部署として非常にやりがいのある部署です。

品質保証チーム

S.K
入社年:2013年
卒業学部学科:生命環境科学部

品質保証チーム

私が所属する品質保証チームの仕事には、自社で定める規定の管理、整備に係わる人員の資格管理、監督官庁との折衝や検査・監査対応、安全管理(リスクマネジメント)業務等があります。私は現在このチームで、リスクマネジメント業務を担当しています。リスクマネジメントとは、整備業務の中で発生した事象や事象に至る前の事例の要因を分析・評価して、相応しい対策を講じることで同様事象の発生を防いだり、不具合を未然に防止することです。例えば、業務中にミスが発生し、その要因が仕組みにあれば、仕組みを見直して、より良い仕組みを作ります。安全に影響を及ぼす事象をいかに防ぎ、リスクを低減するかは、安全を第一とするNCAにとって非常に重要です。この仕事を通して、航空業界で働いていることを日々実感しています。
この他にも、海外基地の整備委託先との業務や監査対応等で入社5年目で早くも海外出張を多く経験しています。これは、国際線を運航し、世界各地へ就航するNCAならではの経験であり、魅力だと感じています。